JCS2019使用構築 東北最強オーガレック
構築経緯
インターネット予選前
90戦を戦うことになるインターネット予選を勝ち上がるには、できるだけ考えることを減らし作業的に勝てる構築が必要と考えた。そのために以下の点を重要視した。
①構築のエースは強力な全体技を持っている
(守る守らないの不毛な択を減らすため)
②対戦相手の上から叩いていける
(急所や追加効果をもらわずに、こちらの急所や追加効果での運勝ちを増やすため)
③ゲームを決められるほどの初見殺し
( GSルールは1ターン間違えるだけで負けに直結するルールだと考えているので他のルールよりこの要素が満たしやすい)
④対戦相手のプランをずらせる技や持ち物(③が決まり対戦相手が混乱し、視野が狭くなった所に刺さると強いため)
①を満たすために候補にカイオーガ、グラードン、ゼルネアス、Wキュレムが上がった。
Wキュレムは重力前提で重力をしても命中不安。
グラードンとゼルネアスは見えない対策が多いのに決められるとそのまま負けかねないと考え、相手の対策枠が見えやすいカイオーガを採用した。
次に②を満たすためにS操作を考えた。
・追い風、凍える風だとゼルネアスにジオコンをされるとどうしようもなくなる。
・お互いが追い風をしたあとにカイオーガのSだと相手に上をとられる可能性が高い
以上からトリックルームをS操作にすることに決めた。
S操作に③の要素を組み込めればいいと考えトリルを読まれなそうなポケモンを探し、エルフーン ゲンガー ニャオニクス ミュウツーが候補に上がった。
上記のポケモンではトリルを2回できないので、トリルターンで勝ち切る為に殴っていける方が強いと考えた。またミュウツーは最遅でも121とそこそこ速いため、ゲンガーを採用した。
3匹目にはカイオーガの障壁となるグラードンに強く出るため、またトリックルームを警戒されずらくするためにレックウザを採用した。
4匹目はガオガエンに強く、どの構築に対してもある程度出していけるポケモンを探していたらツンデツンデにたどり着いた。
ここまで確定した所で時間無くなりこの4匹で戦うことと、残りの2匹を見せポケとして使うことに決めた。
上記の4匹だと催眠耐性の無さと水タイプへの打点の無さが気になったので、カプコケコとライチュウを採用した。
ライブ大会前
インターネット予選の結果から、ライブ大会でも戦えると判断した。ライブ大会で多いと予想した中でトリックルームを展開できない並びとして、ルナアーラ+ガオガエンorカプテテフとガルーラ+トルネロスの並びがあがので、ピンポイントでメタれる二匹を考えることにした。
前者のありがちな動きとして、ゲンガーに対するガオガエンやカプテテフの全体技+シャドーレイがある。この動きをされるとルナアーラにZが残りツンデツンデもZ技で倒されてしまう。対策としてなまいきツンデツンデが候補にあがったが、相方にグラードンがいることが多く没になった。そこでゲンガー+一匹でトリルを展開できるポケモンを探したがみつからなかった。
しかし、考察の途中でトリルを展開することだけが目的ではなく対戦で勝つことが目的なことに気づいた。なのでガオガエンが隣にいるときは、ガオガエンにねこだまし。トリルを展開できなくとも有利な状況を作るように、カプテテフが隣にいる場合はカプテテフの攻撃を耐えながらルナアーラを一撃で倒せる。プラスでトリル展開した後も動けるという三要素を満たすポケモンが必要であると考え、ガオガエンを採用した。
後者はねこだましやちょうはつでトリルが封じられ、そのまま上から制圧されてしまうことが多くあった。対策として欲しい要素は、先制技を防げるという一点のみだった。そこで、ガルトルネとよく組まれているグラゼルネやジャラランガに強い、めざ水カプテテフを採用した。
みずびたしヌケニンを倒す手段はないが、TODで勝てばいいと思ったので対策をしなかった。
個別解説
→カイオーガ@あいいろのたま
特性 あめふらし→はじまりのうみ
性格 れいせい
【207(252)-×-130(156)-201(100)-160-85】
↓
【207(252)-×-130(156)-234(100)-180-85】
※S個体値0
この構築の出発点でありエース。全体技が2種類あり打ち分けられるのが強くこのポケモンで技を打っているだけで勝てる対戦も少なくなかった。
しおふき 命中安定技でありこのポケモンの最大火力、最高火力で2回打てると勝てる。
こんげんのはどう 命中不安ながらも火力が安定している。カイオーガは耐久もあり技の攻撃回数も稼げるのではずしても問題ないことが多かった。
れいとうビーム 天候を取られた際に何も出来なくなることを嫌って採用。水技との相性もよく、とどめを刺す際にもよく使用した。
まもる 大事に扱いたい場面が多いため採用。後述のみちづれ→トリックルームのタイムラグも緩和してくれる。
不採用の技
ねっとう 命中安定技だが上記の理由から不採用になった。
かみなり 水タイプへの打点、レックウザがいることもあり常に100%で打てるわけではないため不採用。
特性 エアロック→デルタストリーム
性格 ゆうかん
【211(244)-222(252)-110-172(12)-110-90】
↓
【211(244)-255(252)-120-202(12)-120-108】
※S個体値0
技 ガリョウテンセイ しんそく だいちのちから オーバーヒート
広い攻撃範囲で相手を削る。カイオーガの圏内まで持っていってくれればOKだが、Sの分が耐久にまわせチョッキを持たせたため場持ちもよくカイオーガと並んで相手を制圧してくれた。とつげきチョッキ持ちは少なく④の要素を含んでおり、レックウザを倒せる前提で動いてくる相手のプランをよく崩していた。特性の発動はメガ進化前のSなので最遅なことがばれずらいのも強く、カイオーガはS判定できないので、しおふきではなくこんげんのはどうが飛んでくるので避けて勝ったりもした。
考えることを少なくするなら鉢巻がいいのでは?と聞かれることがあったが拘りアイテムは相手の裏を考えなければならないので、目の前のポケモンの弱点を付けばいいだけの打ち分けできるチョッキに軍配が上がると考えた。
ガリョウテンセイ メインウエポン、強い。草タイプへの打点。
しんそく 残りHPの少ない相手を縛る強引にカイオーガの範囲に持っていくなど便利技。
だいちのちから ツンデツンデやカプ・コケコ、グラードンへの打点。耐久を下げたくないときに打ったりした。
オーバーヒート ナットレイ、カミツルギへの打点。ナットレイ、カミツルギは100%出てくるので使用機会は多かった。ナットレイへの唯一の打点なので(カミツルギはカイオーガのしおふきで押し切れる)確実に処理出来る場面打っていきたい。
ライブ大会では黄昏ネクロズマを燃やした。
不採用の技
たきのぼり グラードンへの高速遂行技。ゲンガーのめざパやカイオーガで処理出来るので不採用。
エナジーボール トリトドンとみずびたしヌケニンへの打点。ピンポイントすぎるので不採用。
ゲンガー@きあいのタスキ
特性 のろわれボディ
性格 れいせい
【167(252)-×-80-200(252)-96(4)-103】
※S個体値0
技 ヘドロばくだん めざめるパワー(水) トリックルーム みちづれ
この構築の肝で読まれないトリル始動要因。相手はこちらの凍える風の切り返しに追い風や凍える風をしてくるのでそこにささった。ねこだましが効かず襷が潰されることもなく安定してトリルが展開できることも高評価。みちづれを絡めて2匹もっていくことも。
ヘドロばくだん このポケモン唯一のまともな攻撃技。フェアリータイプやくさタイプへの打点なので伝説2匹と相性が良い。追加効果で襷を貫通させたりした。
めざめるパワー(水) グラードンのだいちのちからを耐えるグラードンを丁度一撃で倒せる。グラードン入りへのイージーウィンを狙える。①の要素を含んでいるがライブ大会では一度も押さなかった。
トリックルーム この構築の軸。トリル最終ターンにみちづれをしてトリルの再展開か一匹きるかの択をせまったり、みちづれのターンをのばしたりみちづれとの相性もいい。
みちづれ 相手のポケモンを問答無用で倒せる。一般枠で相手の伝説枠を倒せるのが強い。
不採用の技
シャドーボール めざパを入れる場合はヘドロばくだんと選択。無効化されないのが強いが、ヘドロばくだんの方が強く感じた。ないとルナアーラやネクロズマが激重。
スキルスワップ 有効に使うためにはカイオーガを速くしなくてはいけない、そもそも欲しい場面がなかった。
ツンデツンデ@イワZ
特性 ビーストブースト
性格 ゆうかん
【168(252)-201(252)-231-×-122(4)-16】
※S個体値0
威力150を打ち続けることができる高火力アタッカー。ストーンエッジベースのZ技が珍しくガオガエンが威嚇をいれに出て来た後とんぼで戻ろうとするところにささった。環境に多くいたぜルネレックに強く、このポケモンのおかげで楽に戦えた。二度ビーストブーストして物理グラードンの前で強引にトリルを展開したりできる。
ジャイロボール Sが極端に低いため安定して高火力をだせる。
ストーンエッジ Z技のベース。きついポケモンを強引に削る。素ではあまり打たない。④の要素をもつ。
トリックルーム ゲンガーで展開出来なかったときや、トリルがきれた後の再展開で使う
まもる まもりながら隣でZの範囲まで削ったりトリルみちづれのタイムラグの緩和で使う。
不採用の技
いわなだれ Zのベースにするときにジャイロボールより威力が小さくなる。あると便利だがZ技の火力を優先したため不採用。
しんぴのまもり 採用したかったが他の技より優先度は低いため不採用。
性格 なまいき
【202(252)-135-111(4)-100-156(252)-58】
※S個体値0
技 DDラリアット フレアドライブ バークアウト ねこだまし
対ルナアーラ枠+BO3の二本目以降に強引にトリルを決めにいくための枠。
HDに振り切ったが攻撃に振ったほうが強いと感じたり、ライブ大会ではバークアウトを使わなく、うまく使えばガルトルネ相手にもトリルを展開できたので考察不足の枠だった。
DDラリアット Z技のベース兼メインウエポン
フレアドライブ メインウエポンその2。火力が一番高いのでDDラリアットと打ち分ける。
バークアウト この技をみせると相手がDDラリアットの警戒しなくなる。ライブ大会では一度も使わなかった。DDラリアットと合わせて④の要素をもつ。
ねこだまし 採用理由。この技のおかげで想定の並び以外でも隣のサポートができる。
不採用の技
とんぼがえり 素で交換すればいいと考えていた。
けたぐり この技を押したいポケモンは別の技でどうにかなった。
カプ・テテフ@フェアリーZ
特性 サイコフィールド
性格 れいせい
【177(252)-×-96(4)-200(252)-135-90】
※S個体値0
技 サイコショック ムーンフォース めざめるパワー(水) まもる
グラぜルネガルトルネ専用機だがライブ大会では選出機会がなかったので、ガオガエンで対処できることに気づければ別のポケモンをいれたかった。最遅めざ水はボックスにいたため厳選時間0だった。
サイコショック ゼルネアスに打つ。フィールド補正が乗るので火力が出るが裏にガオガエンがいるときは押さない。
ムーンフォース Z技のベース。エスパーZより火力が落ちるが無効化されたくないのでこちらをZ化させた。
めざめるパワー(水) 火力はゲンガーと同じ。まずよまれない。
まもる ほかに欲しい技がなかったため。
不採用の技
サイドチェンジ 攻撃した方が強いため。入れるならまもるの枠。
選出
トリルを展開して制圧することを目指すので、常にトリルを展開できるタイミングをうかがうことが大切になる。
基本選出
+
基本はこれ。ゲンガーはトリル、レックウザはちょうはつ、ほえる、地面技を持ってそうなほうを攻撃。トリル展開ができずにゲンガーが倒されても神速で縛りながらツンデツンデでの展開を試みる。ゼルネガエンやガエンレヒレなどツンデツンデが動きやすい先発に対してはレックウザを引く。トリルが展開出できたらそのまま暴れ、トリルを展開できなくてもツンデツンデで展開する。
++or
選出
+
ルナアーラ+カプ・テテフの場合、トリックルームとガオガエンZをルナアーラ方面に打つ。どちらかが交代や補助技を、または自慢のZ技でガオガエンを倒しに来たらトリルが展開できる。ゲンガーを倒しにきたらルナアーラを倒せ一般枠と伝説枠で11交換ができる。よってグラードンに対しオーガレックで戦え、ラストが一般枠ならパワーで押し勝てる。
++or
選出
++or
基本は上と同じ。レックウザとカイオーガは相手の構築次第で選択。
+
選出
+
トリックルームを展開しながらカプテテフを繰り出す。ツンデツンデがいないのでゲンガーでトリルを展開できないと厳しくなるが、ちょうはつ+ねこだましやおいかぜ+ねこだましをしてくることが多いので問題なく戦えた。
結果
インターネット予選
TNすこやん 31勝8敗 レート1832 10位抜け
ライブ大会
予選6-1 5位抜け
本戦1-1
BEST16
雑感
初めての全国大会で緊張したが動き方は決まっている構築なので緊張でプレミをすることはなかった。しかし、本戦に進むとBO3の練習が足りず、集中力が切れてしまったのでもう少しBO3も練習もしておくべきだった。大会を通して運が良く相手の技をかわしたり、あたった構築も相性有利な構築が多かったので実力以上の結果が出すことができた。
蛇足
インターネット予選のときにとりあえず入れた二匹。無理な構築に運勝ちしようと思った。選出回数は一回でゼルドーに対してねこだましを打ち合った後に両エレキネットをしたら、ワイドガードとジオコントロールをされてゲームが終わった。
カプ・コケコ@おうじゃのしるし
特性 エレキメーカー
性格 臆病
【145-×-105-147(252)-95-200(252)】
技 ほうでん マジカルシャイン エレキネット まもる
ライチュウ@デンキZ
特性 ひらいしん
性格 臆病
【135-×-75-142(252)-100-178(252)】
技 10万ボルト エレキネット ねこだまし アンコール